はじめまして。静岡県函南町で塗り替えリフォームをしている蕪木宏晃(かぶらぎ ひろあき)と申します。ただ塗ることが仕事ということにとどまらず、お客さまに喜んでいただくには何が出来るのか?を追求しており、いわゆる「塗装業」という枠にとらわれないサービス提供をさせていただいています。
例えば、お客さまの求めるものがキレイで快適な外観だったとすれば、壁や屋根を単に塗るというだけではなく、窓を拭いたり、網戸の張り替え、テラスのクリーニング、カーポートや土間の洗浄、お庭の整備などといったこともやったりしています。
おかげさまでお客さまからは「こんなところまで気付いてくれて!ありがとう!」「カブラギさんに依頼して良かった!」などとおっしゃっていただけるようになりました。
今はそういった仕事の向き合い方をしていますが、実は以前は今とは全く違う環境で仕事をしていました。
まだ私が修行中の身だった頃の話です。当時、務めていた会社では、塗装の仕事を下請けでやることも多くありました。限られた少ない予算の中での仕事も多く、指示されることは「早く終わらせろ」。とにかくスピード重視。
予算も少ない中で利益を出していかなければいけないので、そうするしかないのですが…強い違和感を持っていました。丁寧な仕事とは逆の目標設定の中での仕事だったんです。
もちろん、一職人としては、その中でもより、丁寧な仕事を目指して一生懸命やるわけですが、大きな葛藤の中での仕事でした。
お客さまへの営業では、営業マンや元請けの会社が仕事を取るために、相見積もりで負けないようにするために、より安く提案をして仕事を取ってくる。そのしわ寄せは現場で補わないといけない。こういった業界なので、安い塗料を使ったり、薄めて使ったり、質よりも儲けを出すことに目が向いていたり、、、実は、そんな話も耳にしたことがあります。
そのお客さんは主婦の方でした。常に外出をしているということではなく、基本的には、お家で過ごす時間の多い方です。このお宅の仕事をさせていただきました。そして後日、お歳暮を持ってご挨拶に伺ったときのことです。
以前とはお家の様子が変わっていたんです。玄関に行くまで、地面は土だったのですが、そこに石を敷いて玄関が汚れないようにしていたり、ホームセンターで色々買ってきて、たくさんの工夫がされて、とてもステキなお宅になっていました。
お話を伺うと「塗装してから愛着が湧いちゃってね」と、以前と比べて、とても明るく元気な笑顔で、楽しそうにお話してくれたんです。家をとても大切に扱っていてくれていました。そのときに私は思いました。「これをやりたいがために、自分は今の仕事をしているんだ!」お客さまには、活力や元気、明るさ、こういったものを自分の仕事を通して、手に入れてもらえたら、こんなに素晴らしいことはない!そのために出来ることなら何でもやろう!
こういった想いから、私の仕事は塗装業・塗り替えリフォームですが、単にペンキや塗料を塗ることだけの仕事だとは思っていません。刷毛で思った通りに塗れる技術。速いスピードで作業が出来る技術。ここだけを競い合っても意味が無いと思っています。
職人はどうしても「塗る」技術に意識を集中してしまいがちです。でも、「キレイにする」という視点がなく、「塗る」という視点だけでは、お客さんの理想とする未来へお連れするには足りないと思っています。
だからこそ、窓を拭いたり、網戸の張り替え、テラスのクリーニング、カーポートや土間の洗浄、お庭の整備と言ったことをやったり、時には本棚や子供のおもちゃまで手がけたりもしているわけです。言われた場所を塗って終わりではなく、その空間、場所を、お客さまが求めているものへと少しでも近づけるためにはどうすれば良いか? これを常に意識しています。
もちろん技術を提供して「家」に対するサービスも重要です。ですがさらに、お客さまそれぞれの、「人」に合ったサービスを提供したい。塗ることがゴールではなく、サービスを使ってもらった結果、生まれ変わった空間で、気持ちよくなってもらい、元気や活力を得られるような場所になれば、と思っています。そんなことを考えながら、より良いサービス提供を試行錯誤して、日々、仕事に当たらせていただいています。
カブラギ・デザインテック株式会社の旧社名は「カブラギ塗装」です。外壁や屋根の塗装を中心に仕事をしていました。でも長く塗装業としてお客様と接しているうちに、ある1つのことに気がつきました。
それは、お客様の中でも多くの方が、塗装をすることは「仕方なくやっている」と感じられていたことでした。住宅のメンテナンスや外観がみっともない、建物の保護のために「しょうがないから」塗装をする。「お金もかかるし嫌だなあ」と考えている方が多くいらっしゃいました。せっかく、安くないお金をかけてやる塗装工事なのに、イヤイヤやることだったのです。
私は、そんな「しょうがないから」やる塗装工事ではなく、できあがりを楽しみにしてもらう。塗装工事をワクワクしてもらう。「本当はやりたくないなあ」という気持ちではなく、プラスの気持ちをもってもらいたい。そう考えています。
そんな風にカブラギ・デザインテックの塗装というのは、単に技術を提供する。作業を実施する。ということではなく、お客様の手に入れたい未来のために、家をデザイン、空間をデザインする仕事だと思っています。
お客様のことをとことん考え、人を大切に考え、そして、そのためにどんな提案ができるのか?お客様のことを考えてないと解決できない。そんな仕事との向き合い方をしています。
だから、本棚を作ったり、造園まで提案したり、徹底的な周辺の清掃をしたり、一般の塗装業という 枠を越えたことまでやったりします。
お客様の理想に寄り添って、家や空間をデザインして、確かな技術で実現する。そんな想いで「カブラギ・デザインテック株式会社」という名称にしました。
お客様へはリフォーム瑕疵保険に加入をしてもらっています。またカブラギ・デザインテックは直営店なので、塗装工事で下請けを使うことなく、全て自社で施工し、責任を負って仕事をさせてもらっています。
ですが、塗装工事というのは機械がやるのではなく、人が手を加えて仕上げるものなので、何が起こるかわかりません。なので、万が一に備えて保険に加入していただいています。
その結果、いつの間にか「あんしんリフォーム工事瑕疵保険 工事加入件数が函南町でNo.1」という実績が付いてきました。これは直営店で地道に積み上げてきたからこその実績です。
現場をやっていない人では、正しい家や建物の診断ができないと考えています。説明の人と工事の人で別にしてしまい、現実的ではない提案をしてしまうということは、あってはならないと考えています。
お客様にとって最適な提案をして、着実にその提案を実現できる環境にこだわっています。
塗装工事やリフォーム工事などは、終わった後、外からは見えない部分が多く、そこで手抜きをされてトラブルになるということが起こりうる業界なので、不安を感じられるお客様もいらっしゃいます。そこで私たちは、見えない部分を極力無くすことにこだわっています。
たとえば、作業工程で写真を撮ったり、何回塗ったか?下地処理をやったか?どんな塗料を使ったか?といったことも確認できるように配慮するようにしています。
服装や見た目にもこだわり、安心して気軽にご相談いただけるよう配慮をしています。塗料だらけの汚い服を着て「俺たちはプロだ!」と、技術だけを提供しに行くのは「違う」と思っています。職人の世界は「強面のあんちゃんたちが来て、ぶっきらぼうに仕事をする」と、「怖い」という印象を持たれる人も多いようです。
そうではなく、きちんとお客さまの話や要望を聞いて、望まれる未来のために誠実に向き合い、できる技術を使って貢献していく。そういった仕事をしていきたいので、まずは見た目の服装や態度に配慮して、お客さまの元へ伺うようにしています。
塗り替え工事をするにあたり、「家をどのような色にするか?」というのはお施主様にとっては楽しみの1つだと思います。
「色見本板だと小さくてわかりずらい…。」「いまいちイメージが掴めない…。」という声をいただき、カブラギ塗装では「楽しみの1つでもある色決めだってギャンブルにしてはいけない!」ということで、カラーシュミレーションを導入しています。
塗装はただ塗れば良いわけではありません。3回に分けて塗装するのが一般的ですが、家や建物によって、日の当たり方など環境は異なります。1件1件の特性を見極めて工事をしています。また私たちは4回塗装するのを基準にしています。
塗装をする依頼だったとしても、外観を良くしたいというお客さまのためには、塗装以外にも必要なことはないか?塗装だけで本当に十分か?そういったことを常に気にしながら、仕事をさせてもらっています。
例えば、「網戸の張替え」。「家が綺麗になったら網戸が破けているのが目立つ…。」という、お客様の声から生まれました。10年に1度の大掃除ということで、できる範囲で、網戸の張替えなどもさせていただいております。
常により良いサービス・価値を提供できるように、品質の向上に努めています。具体的には、工事が終わりましたら、最後にアンケートやご感想をいただくようにしています。ここでは遠慮せずに思ったことや感じたことを何でも良いのでおっしゃっていただき、サービスの向上に務めるようにしています。
また常に施工技術や知識の向上を図っていくことを目的に、木造住宅塗装リフォーム協会の古畑先生が主催する講習会に、定期的に参加しています。
塗料にはグレード(品質の階級)というものがあります。一般的に価格の安い塗料はグレードが低く品質も落ちます。逆に費用はかかりますが、グレードの高いものは品質も優れています。
ここで言う品質とは、耐久性が高いか低いか?雨風への耐久力である「耐候性」が高いか低いか?を主に指しています。「なるべく安く済ませたい」というお客様もいらっしゃいますが、グレードの低いものを使ってしまうと、年数があまり経っていないのに、また塗装をしなければいけなくなったり結果、お客様が損をしてしまいかねません。なので、最低限のグレード以下のものは、基本的に提案もしませんし、使うこともしていません。
診断書は知識がない方でも分かるように工夫をしています。ただ写真がのっているだけだったり、マニュアルや説明書のような専門用語のならぶような書類ではなく、少しでもご理解いただけるように改善を繰り返しています。
見積書を作るときも、「お客さまは何を求めているんだろう?」「この見積書で分かるようなものになっているかな?」と常に考えながら作っています。単に塗料の数量を出すだけのような、そのお客さまにあった見積もりになっていないようなものは提案しません。
きちんと中身の見えるものになるよう心がけています。
お客さまには、きちんと納得してもらってからご契約をいただいています。逆に納得してもらわずに、ご契約いただくのはお客さまにとっても、私たちにとっても、良い結果にならないと思っています。
診断書・見積書をお渡ししたからと言って、それだけで「うちでやった方が良いですよ」という、強引に売込むような話はしません。内容をみてお客さま自身で考えていただければと思います。(セールスの匂いがしないと怒られたこともありました(^^ゞ)
工事期間中に気になることを丁寧に伺っています。工期が長いというだけでも、ストレスになってしまいます。洗濯物の問題だったり、見積もりでよく分からないところはないかなど含め、工事期間中に少しでもストレスなく過ごしていただけるように、すべて納得できてから、話をすすめさせていただいています。
現場は常にキレイに、徹底して掃除をするのはもちろん、塗装で汚れた服を着続けるなどないよう、服装や見た目の印象などにも気を配っています。
工事音などでご迷惑をおかけするご近所には、事前にご挨拶に伺います。工事中や工事後に、お客さまとご近所様との間にトラブルが起きないよう、最大限の配慮をさせていただきます。
1人暮らしのおばあちゃんがお客さまだったとします。塗装業者によっては「いくらくらい取れるかな?」という姿勢で取り組むようです。私たちは「1人暮らしのおばあちゃん。何とか守ろう」と考える事で、行動が変わってくると思っています。腕利きの塗装職人たちが「俺たちはプロだ」「腕が良い」と塗っただけで終わり。そういった「人の想い」がない作業はしません。
作業だけでなく、家によっては、シロアリ対策として、家の基礎周りのそばに木を置かないようにすすめたり、塗装しないところはクリーニングをしたり、網戸の張り替えをしたり、的確なアドバイスと補助作業も心がけるようにしています。
とにかくお客さまに喜んでもらえることであれば、どんどんしていく姿勢を約束します。木製のボロボロのフェンスのお宅がありました。そこではサッシでフェンスを作ってちょこっと工事をしたことで、大変よろこんでいただけました。募金箱、本棚、病院の待合室で使うための子供用のキッチンなどを手がけたこともあります。
外壁塗装の工事だったらできあがりは想像できると思いますが、その想像を越えて、いかにご満足いただけるか?というのが、私たちのチャレンジだと思っています。
人を大切に考える。お客さまがあっての会社です。私たちは、色々と気付くことができるのが強みです。でもそれには、お客さま、その人のことを知ろうとしないとできません。お客さまその人のことを考えないと解決できません。
私たちが提供するのは「家のためのサービス」だと考えていません。「人のためのサ-ビス」だと考えて、1件1件、丁寧に向き合っています。
「仕事・作業をこなすだけ」という姿勢では決してのぞみません。「お客さまのために何ができるか?」「何のためにご依頼いただいているのか?」物体としての家をキレイにするというより、過ごし方も含めた空間をキレイにしていく仕事です。
その姿勢でのぞんだ結果として、人が元気に活力を得られる「明日も頑張るぞ!」となるようなお住まいだったり、前向きに過ごせる仕事場だったりを、提供できると信じています。